ペルソナについて聞いた事はあるけど実際どういったもので、なぜ必要なのかわからない方が大勢います。存在しない人を創造して作るにはある感覚が必要な場合もあるからです。こちらではSEO対策をしたウェブコンテンツを作成する時どのようにペルソナを設定すればよいか初心者でも理解できるよう分かりやすく解説していきます。
Googleで“ペルソナ”と検索すると色んな記事が出てきますが、何故か理解ができなくて困っている。そういう方ならこちらの記事がおすすめです。
ペルソナ(persona)とは？
読んでもらう人を事前に設定することによってマーケティングの効果を生み出すとても大事な部分がペルソナです。ペルソナのないコンテンツは地図を持ってない宝探しと同じで、ペルソナはコンテンツ自体の目的を果たす指標となるものだと言えます。
簡単に言うと読み手を設定すること、少し具体的に説明すると、自分が書いたコンテンツをどんな人に読んでもらいたいのか、またはどんな人が読むのかを事前に想像して設定することがペルソナ設定です。
設定する順番としては、大きく分けて３つあります。
1.ウェブコンテンツの目的を明確にする
一般的にコンテンツの目的を明確にするという表現のみで説明すると、多くの人が目的について難しく考えすぎてコンテンツの方向を失いがちです。
その結果コンテンツを書く際に文章の流れがいろんな方向に分散してしまい、結局見直す時間が多くかかってしまう場合が多いです。そういう問題を事前に防ぐ方法として、コンテンツの目的設定をする際に自分にして欲しい質問を用意しました。
“あなたが記事を作成されるのはなぜですか？”
“その記事を書いて人に読んでもらいたい理由について教えてください。”
答えとして次のような内容が挙げられるのでしょう。
- 「商品を売るため」※トランザクション系
- 「ある情報を届けたい」※インフォメーション系
- 「私たちのことすべて知って欲しい」※ナビゲーション系
購入を目的とするトランザクション系、特定情報配信の目的ならインフォメーション系、ニーズ全体に対する解決を目指すならナビゲーション系のコンテンツを作成する必要があります。
このように自分が書きたいコンテンツが何系の目的なのかを確認したら次に具体的な設定へと進みます。
2.ターゲットのポイントを絞ってから人物設定
先にポイントを絞るという意味について簡単に説明しますと、コンテンツマーケティングのためにターゲットの年齢、地域、趣味等ある特定人物の条件を想定して区分することを言います。
ポイントを絞るのは、すべてのコンテンツで適用される部分でありますが、どこまで絞るのかはコンテンツの目的によって変わってきます。
例えば、コンテンツ制作の目的が“男性用の髭剃りを販売目的の商品紹介”だった場合、ポイントを「男性」だけに絞るのか、「会社員」の中で「20代〜40代」の「男性」のように細かく絞るのかによって、アプローチの仕方(戦略)や刺さりやすい言葉の選び方等が大きく変わってくるのです。
ターゲットのポイントを「男性」のみで絞った場合は、「時間があるときにツイッターをよく見る男性」みたいにふわっとした絞り込みになります。
しかし「会社員」「20代〜40代」「男性」のように細かく絞った場合は「平日の出勤時間と退勤時間に電車の中でツイッターをよく見る男性」みたいに読み手が記事を読む時間帯まで想定して具体的に絞り込みができます。
ポイント絞りができたら次に読み手がどんな人なのか決める人物設定の段階です。
人は色んな性格を持っていてその性格別に現れる特徴もまたバラバラですがいくつか例を挙げて説明します。
「のんびりで落ち着いてる性格の人」は、コンテンツを読む時も周りを落ち着いた環境にしてから読むことが多いため、少し説明が長くてもしっかり読んでくれるので、簡単な説明より具体的な分析情報を配信した方が信頼してもらえる可能性が高まります。
逆に「気が短くて時間があまりない人」の場合は、自分が知りたい情報を一目で見たいという欲が強いので、具体的な説明より簡単でポイントだけ伝えるような内容が向いているのと、こういった方々は何かを購入するまで判断時間も短いのが特徴です。
これ以外にも様々な性格を持ったペルソナ設定ができるので、しっかりターゲットのポイント絞りと人物設定をしてからコンテンツを作ることがおすすめです。
3.ペルソナ(読み手)別アプローチの仕方を考える
ペルソナの絞り方は深くなればなるほどその結果が変わり、その結果ごとにアプローチの仕方も変わります。
単純に性別だけで設定したペルソナはみんなに共通で適用されるような内容をもとにコンテンツを書く必要がありますが、年齢や住む地域が設定されているペルソナのコンテンツは、もっと具体的でその人物に当てはまるような明確な情報を戦略的に書く必要があるのです。
またペルソナ設定の中に「業界のプロ」という区分が設定されている場合は、“〇〇とは？”という相手が知ってそうな基礎的な知識の内容を避ける事で、途中離脱率を防ぐことが可能ですし、逆に「未経験」を区分している場合は、“基礎から始まる〇〇”などの内容を入れて１から教えるような説明が必要となる場合があります。
ここまでペルソナ設定について色々説明しました。実際ペルソナ設定とSEOを意識したコンテンツ作り結果のデータを見てみましょう。
SEO対策とペルソナを知ることで生まれる結果
ペルソナ設定がコンテンツ造りの案内道だとしたら、公開されたコンテンツの場所をユーザーが探せるようにしてくれる矢印がSEO対策になります。
SEO対策を行う目的としては、コンテンツを検索エンジンに最適化させ、Googleの検索結果で上位表示させるためです。もちろんキーワードを入れるだけで簡単に上位表示をするわけではありません。
コンテンツ制作をするときSEOを適用するためには色々知識を学ぶ必要がありますが、実際ペルソナを設定してSEO対策したコンテンツを公開すると次のような結果に至りましたので参考にしてください。
参照元のデータで現れた大きい特徴としては、オーガニック(広告ではなく自然検索)からのユーザー数が70％を超えていることを確認できます。
更に一番読まれている記事の滞在時間が平均6分を超える結果を残しました。
実際コンテンツを作成した側からこの結果をみて感じたのは、コンテンツ制作は戦略も大事であるが、書く人の心構えも文字一つ一つに表現として現れるということです。
ウェブコンテンツマーケティングを行う全ての人へ
文字で人の心を動かしたり狙った行動をさせたりすることができる魅力的な仕事がコンテンツマーケティングです。そしてコンテンツ作るすべての人に最も大事なのは「利他的で謙虚な姿勢を持って創ること」だと伝えたいです。
世の中には数え切れないほどのコンテンツが検索エンジンだけではなく、オフライン世界でも存在しています。その中で人に役立つ情報を書き続ける人々もいる反面、ただ報酬を頂いて量を満たすために作成される人もいるのです。
皆さんが作成されるコンテンツを読む人は口コミ、つぶやき、購入、予約等いろんな行動を行う場合があります。そのくらいコンテンツには力があるので、より素晴らしいものを書けるように頑張ってください。
